JAZZ界のレジェンド Bill Evans✨
はじめまして。
オトプラスで講師の澤田と申します。
小さいお子さまから大人の方のレッスンを受け持っております。
特に大人の方のレッスンでは、
ジャンルを問わず好きな曲にご挑戦いただいたり、
流行りのJPOPや懐かしの歌謡曲、JAZZの曲に取り組んで頂いています。
JAZZと聞くと
「おしゃれな音楽」
「酒場で流れるBGM」
「即興で演奏ってどうするの?」等いろいろなイメージを生徒さまからお伺いするのですが、、、。
実はクラシックのように歴史の長いジャンルなんです。
年代をさかのぼっていくと、
JAZZの中にもさらに当時流行ったスタイル(様式)が存在し、
様々なJAZZミュージシャンたちが各時代を確立してこられています。
今回はJAZZミュージシャンのピアノにスポットを当ててお話できればと思います。
国内外の素晴らしいピアニストをあげると、何名かに絞るのはとても難しいのですが…
JAZZ界のレジェンドと呼ばれるミュージシャン(TpのMiles Davisマイルス-デイヴィス)とともに一時代を築き、
その業績はJAZZの歴史上でもきわめて重要なもので、
クラシックをされている方にも聞きやすいのではないかな…(私個人の見解です)という
ピアニストをご紹介させてください。
JAZZがお好きな方ならここまででお気づきかもしれませんが…
Bill Evans(ビル-エヴァンス)という偉大なピアニストです。
私が紹介するまでもなく有名かつ凄腕ミュージシャンのEvansです!
彼が有名になった理由や一時代を築くにあたり、、、、
彼のどういった演奏スタイルが評価されたのか?
当時のミュージシャンと異なる点は?等、私なりの解釈ですがお伝えできればと思います。
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彼の演奏には特徴的な事が一つあり、
「サウンド(響き)がとても優美である」ということです。
どういったところが“優美”なのか考えてみると、、、
・アドリブ(即興演奏)の最中でも一音一音の音の響きが洗礼されている
・コードの重ね方がクラシカル…等
彼の演奏を聴くと様々な例が挙げられますが、
“音の響き”を意識した演奏が多いように感じられました。
こういった演奏スタイルを確立されるにあたり、
もともと彼が潜在的に持っていた感性が要因しているのかもしれませんが、
音楽学校でクラシックピアノや作曲を習得していることなども彼の生い立ちにあるようです。
そういった経験の中から派生していき融合していき、
JAZZの中に新しいものが生まれる一要因となったのかも…と思いながらEvansのアルバムを聴くと、
彼の音楽がより一層澄んで聴こえる気が致します。
最後に、私が彼の演奏スタイルで素晴らしいと感じる点についてですが、
「コード(和音)の押さえ方のバリエーションが多彩である」です。
JAZZの演奏では“テンションコード”を用いるのがほとんどと言い切れるほど必須ですが、
このテンションコードの押さえ方がプレイヤーの個性によって異なります。
Evansは手がとても大きかったそうで、
コードの押さえ方を密集させたり、
両手で音域を広く使っていたり、
ときにはメロディーに寄り添って少ない音数で入れたり…と、
その使い分けがやはり考えられています。
一曲の中で感情が高ぶった場面、
静かな場面、歌うような場面…と、
一度押さえたコードだけで見事に表現しきっているのが彼の秀逸なところだと、
尊敬してやみません。
全部が即興から始まる音楽だからこそ、
ミュージシャンの個性がどこに出るか?
演奏のどの部分を極めているか?等、
自由なスタイル(と言っても即興を成り立たせるための最低限のルールはありますが、)を作り上げられるのがJAZZの魅力のひとつであるのかな、と思っています。
少し違う視点から音楽を鑑賞してみると、
新しい発見や意外なものとの共通点が見つかったり、
今取り組まれている音楽に活かせられる事と出会えるかもしれないですね。
今回の記事が皆さまの音楽を聴くきっかけになれば良いな、と思います。
オトプラス aki sawada